通勤時間で読み終えた『妻に捧げた1778話』
先日一日にどれだけスマホ触ってんだっていう話を書きましたね。
そのときは私は決意しました。
行き帰りの通勤時間100分のうち30分を読書に費やすこと。
今のところ上手くいっておりやす。
その時間を通じて、一冊本を読み終えたので、せっかくだし記事にしようかなと
思った次第でごわす。
最初はね、書評ってカテゴリを新たに追加してやろうかなと思ったんですけど、
そんなたいそうなこと書けないかもしれないから、[どくしょかんそうぶん]って
カテゴリを追加しました。
アメトークで大反響。数レーサーさん大絶賛!
今回読んだ本は眉村卓氏の『妻に捧げた1778話』。
タイトルだけでもうなんか涙が誘われますね。
帯にもある通りこれはアメトークの読書芸人でカズレーサーに紹介された本です。
光浦が最後の数行だけ読んだだけで泣いてしまったと、話題になっていましたね。
癌になった妻の為に毎日1話ずつ話を書き続けるという話です。
簡単に泣けはしません。ただ・・・
話自体はお涙頂戴のようなコテコテの感動ストーリーではありません。
リアルな夫婦の描写。そして、妻の為であるが、
あくまでも小説家として、書くのであれば外に出せるようなものを書き続けると誓い、
様々はルールを設けて、彼は毎日妻に話を描き続けます。
しかし、妻が弱り、旦那が書いた話さえ読めなくなったとき
彼は初めて様々なルールを無視して、純粋に自分の思いを一つの話として妻に捧げます。
最後妻が亡くなったあとに書いた1778話、
この本の最後、文字も何もない空白のページが2、3ページ続きます。
そして最後の1行。
「また一緒に暮らしましょう。」
この空白に込められた想いとは一体何なのか。
たくさん考えました。
すると、なんでだろう。
泣けてきます。